テレビについて

Q. 幼少期の子どもにおけるテレビの影響について教えてください。

A. テレビが幼少期の子どもたちに与える弊害は大きく二つあります。

まず、テレビから発声される音は機械音であるということ。
機械音ではない自然界の音−例えば人間の声は、声帯を震わせることによって発音されますが、そこには人間の魂的な力と宇宙の諸力とが働いています。
子どもがお母さんの声を聞く時、魂的なものと宇宙の諸力が同時に注ぎ込まれています。
そのことによって、子どもは言葉を覚えるのです。語りかけられることなしに、子どもは言葉を獲得することはできません。
人間は自然の一部であり、自然界からその生命をもらって成長する存在です。
食べることしかり、動くことしかり、話すことしかり。
つまり自然界の音は、人の声に限らず 「生命を吹き込む音」 として子どもに作用します。

それに対し、機械音というのは生命を失った音です。
電子的な音が人間の神経に触れると、神経の働きや血液の流れに影響を及ぼし、人間を疲れさせます。
つまり機械音は、自然音とは全く正反対の作用−人間に対して 「生命を傷つけて弱める (死を与える) 音」 として働くわけです。
魂の入った音と、物質的な音にはそのくらいの違いがあります。

0〜3歳は全ての基礎となる肉体を形成する時期です。
なかでも感覚器官を形成する0〜3歳の子どもたちに機械音の与える影響は大きいのです。

そしてもうひとつの弊害は、ファンタジーの妨げになるということ。
まだ思考する力を持たない子どもたちにとってファンタジーは 「私」 を認識する力です。
子どもたちが、ファンタジーを通して世界に問いかけ、答えをみつけていくのです。
先生の素話に夢中になる時、子どもたちは空想の中でそれぞれが全く違う世界を描いていきます。
そして、それぞれが自分の答えをみつけているのです。

ところが、テレビから与えられるものは問いと答えのないものばかりです。
むこうから決められた同じ形が一方的に投げかけられてくるのです。
そこには子どもたちの想像力が入り込む余地はありません。
子どもたちが自分の中で膨らませ、変化させ発展させていくものが全くないのです。

テレビは子どもにとって 「百害あって一利なし」 といえます。
どんなに妥協したとしても、幼児期の子どもにテレビを見せるのは一週間に30分が限度だと思います。